「『水平線上の陰謀』って、ゲスト声優は誰だったの?」
そんな疑問を持って検索された方、
多いのではないでしょうか?
近年のコナン映画では芸能人の起用が話題になりますが、
実はこの2005年作には・・・
あえて・・・
”芸能人が登場していません!”
その背景には作品の雰囲気や
制作陣の狙いがありました。

本記事では・・・
山寺宏一さん・榊原良子さんといった
実力派声優の演技やキャラクター解説!
SNSでの評価、そして・・・
他作品との比較まで丁寧にご紹介します。
『水平線上の陰謀』にゲスト声優はいる?2005年公開作のキャスト事情を徹底解説
劇場版『名探偵コナン』といえば、
毎年公開されるたびに・・・
「今年のゲスト声優は誰?」
と、注目を集めるシリーズです。
例えば、2023年の『黒鉄の魚影(サブマリン)』では・・・
沢村一樹さん、2022年の『ハロウィンの花嫁』では、
白石麻衣さんが出演しており、俳優やタレントの起用が
もはや恒例となっています。
ところが、2005年公開の第9作
『水平線上の陰謀』では、その流れと少し違い、
“芸能人によるゲスト声優の起用”はされていません。
あくまで今作では、声優として実績のあるプロの声優陣だけで
構成されているのが、この作品の大きな特徴です。
特に印象的なのが・・・
犯人役の日下ひろなりを務めた山寺宏一さんや、

謎めいた女性で秋吉美波子を演じた榊原良子さんなど。

お二人とも業界では言わずと知れたベテラン声優で、
アニメファンからの評価も非常に高いです。
山寺さんはディズニーのドナルドダックや
『アンパンマン』のめいけんチーズなど
幅広いキャラを演じる“七色の声”の持ち主。
榊原さんは『機動戦士Zガンダム』のハマーン・カーンや
『風の谷のナウシカ』のクシャナ役などで知られています。
このように、『水平線上の陰謀』は・・・
演技力に定評のある実力派声優が中心で、
話題性よりも作品としてのクオリティ重視の
キャスティングがされていたことがわかります。
結論:本作には“芸能人ゲスト声優”は登場していない!
結論からお伝えすると、
先程から言っていますが・・・
『水平線上の陰謀』には俳優や芸人、
タレントといった“芸能人ゲスト声優”は登場していません。
公式のキャスト一覧や、パンフレット、
信頼性のあるアニメデータベース
(たとえばアニメイトタイムズやWikipediaの映画項目)を見ても、
出演者はすべて声優としての活動歴がある方々です。
例年であれば・・・
ゲスト声優はメディアで大々的に発表されることが多く、
公開前の告知や番宣番組でも話題になりますが、
2005年当時の資料を見返しても・・・
藤原竜也さんや黒木瞳さんのような“俳優枠”は見当たりません。
つまり、『水平線上の陰謀』は・・・
声優ファンからすると
“当たり年”とも言える作品で・・・
演技に対する安心感・没入感が得られる
内容になっているのが魅力のひとつです。
ではなぜ「ゲスト声優がいる」と思われた?よくある誤解の理由
それでも・・・
「この声、どこかで聞いたことある!」
「たしか芸能人が出てた気がする。」
といった声がたまに見られるのも事実です。
では、なぜ“ゲスト声優がいる”と
誤解されやすいのでしょうか?
大きく分けて、理由は2つあります。
まず1つ目は・・・
山寺宏一さんのような有名声優の「声の多彩さ」や
「存在感」による勘違いです。
山寺さんは俳優業もしており、
地上波の番組や映画の吹き替えでも活躍しているので、
「この人って芸能人じゃなかったっけ?」
という印象を持たれやすいんですね。
そして2つ目が・・・
他のコナン映画と混同してしまっているパターンです。
たとえば・・・
前年の2004年作『銀翼の奇術師』では黒木瞳さん、
2006年作『探偵たちの鎮魂歌』ではDAIGOさんが出演しており、
前後の作品でゲスト声優がいる年が続いていたため、
「この時期は毎年誰か有名人が出てたよね?!」
という記憶が曖昧になっている人が多いのかもしれません。
また、近年ではSNSやYouTubeなどで
「コナン映画ゲスト声優まとめ」といった
動画や投稿が増えていますが、その中に
誤情報が混ざっているケースもあり、
「藤原竜也さんが出ていた」
というような誤解が生まれる原因にもなっています。
このように、声優の実力が高いことや、
他作品との記憶の混同、ネット上の曖昧な情報が、
ゲスト声優が・・・
“いるように感じてしまう”
背景となっているようです。
『水平線上の陰謀』の登場キャラと演じた声優一覧【山寺宏一・榊原良子など】
『名探偵コナン 水平線上の陰謀』では、
物語の舞台となる豪華客船「アフロディーテ号」に
乗り合わせた複数のキャラクターたちが登場します。
その中で物語の鍵を握るキャラを演じたのが、
山寺宏一さんと榊原良子さんという、
どちらもベテランかつ実力派の声優陣です。
山寺宏一さんは“声優七変化”とも称される
幅広い演技力で知られており、
ディズニーのジーニー(アラジン)や、ドナルドダック、
アニメでは『新世紀エヴァンゲリオン』の
加持リョウジなどを演じています。
一方、榊原良子さんは『機動戦士Zガンダム』の
ハマーン・カーンや『風の谷のナウシカ』のクシャナ役といった、
威厳ある女性キャラに定評のあるベテランです。
この作品では、そんな実力者たちが・・・
「犯人」や「重要証人」として登場し、
事件の緊張感をグッと高めています。
山寺宏一が演じた“犯人役”とは?キャラの特徴と演技の注目ポイント
山寺宏一さんが演じたのは・・・
事件の犯人である日下ひろなり(くさかひろなり)
という人物です。

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彼は大手海運会社の重役で・・・
物語序盤から“優秀だが少し陰のある人物”として
描かれています。
実は、彼の背景には過去の事件との関係があり、
その復讐心が今回の事件に繋がっていきます。
日下は、一見すると・・・
落ち着いて理知的な印象ですが、
内面には深い怒りと哀しみを抱えており、
その複雑な心理描写を、山寺さんが声だけで
表現しているところに注目です。
特に、クライマックスでの告白シーンや
コナンとの対峙では、「冷静さ」と「狂気」が
交錯する緊張感ある声の演技が高く評価されています。
また、山寺さんが演じることで・・・
犯人というキャラクターに・・・
“単なる悪役ではない人間的な奥行き”が、
生まれていると感じた視聴者も多かったようです。
SNSやレビューサイトでも・・・
「あの演技、山ちゃんだったの!?」
「犯人だけど、感情移入してしまった!」
といったコメントが見られ、
プロ声優の底力が感じられる役どころとなっています。
榊原良子の貫禄ある演技が光る!役柄と作中の登場シーンを解説
榊原良子さんが演じたのは・・・
秋吉美波子(あきよしみなこ)というキャラクターです。

彼女は、かつて・・・
船上で起こったある事故の被害者家族であり、
その真相を求めて事件に関わっていく
重要人物の一人です。
美波子は派手な登場はしないものの、
セリフのひとつひとつに重みがあり、
「事件の裏側」を静かに語るシーンでは・・・
榊原さんならではの低く落ち着いた声と説得力のある口調が、
非常に印象的です。
物語の中盤で彼女がコナンと対話するシーンや、
過去を語るモノローグ部分は、
まさに“聞き惚れる”レベルで、
まるで、舞台を観ているかのような緊張感が漂います。
美波子というキャラは・・・
派手さよりも“存在感と品格”で物語を
支える立ち位置にいて、それを演じきれる
声優は限られているとも言われます。
榊原さんは『ナウシカ』のクシャナのように、
強くしなやかな女性を演じるのが得意な方なので、
美波子のような役どころにはまさに適役だったと言えるでしょう。
視聴者の中には・・・
「この人、アニメのキャラというより
実在しそうなくらいリアルだった。」
という声もあり、榊原さんの演技が作品全体の
格を引き上げていたことがうかがえます。
山寺宏一・榊原良子は声優としてどうだった?SNSや視聴者の評価まとめ
『水平線上の陰謀』では・・・
いわゆる“芸能人枠”のゲスト声優こそいませんが、
山寺宏一さんと榊原良子さんという
プロ中のプロが重要キャラを担当しています。
彼らの演技に対して・・・
当時の視聴者や現在の再放送・配信で
視聴した人たちからの評価はかなり高く、
SNSでも一定の話題になっていました。
とくに・・・
「安心して観ていられる」
「声で空気が変わる」
といったコメントが多く見られ、
コナン映画において“キャスティングの質”が
評価される年だったとも言われています。
棒読みナシの圧巻演技!ファンからの絶賛コメント紹介
まず、山寺宏一さんについては・・・
「さすがの貫禄!」
「あれが声優の本気だ…」
という声が非常に多く見られました。
とくに犯人・日下ひろなりとしての
クライマックスの独白シーンや、
コナンとの心理戦では、山寺さん特有の低音から
感情の高まりを表現する“声の温度変化”が、
印象に残った人が多かったようです。
X(旧Twitter)では・・・
2023年に金曜ロードショーで再放送された際に
「山寺宏一の犯人役、鳥肌立った!」
「もう一回、劇場で観たいくらい。」
といったリアルタイムの感想も上がっており、
俳優ではなく、実力派声優だからこそ出せる
“リアリティ”が評価されています。
一方、榊原良子さんに対しては・・・
「あの低音ボイス、説得力しかない。」
「聞いてるだけで引き込まれる!」
といった絶賛のコメントが多数。
とくに泉水幸子の過去を語る場面では、
セリフは少ないながらも感情の深さを
感じさせる演技が光っていました。
SNSでは・・・
「派手さはないけど、ああいう“語るだけ
で泣かせる”演技って本物だと思う。」
といった投稿もあり、
長年のキャリアで培われた表現力の奥行きが、
物語全体の説得力につながっているのが伝わってきます。
棒読みや不自然さが話題になりがちな近年の
“話題性重視キャスティング”
とは一線を画す、まさに“声の演技で魅せた”
配役だったといえるでしょう。
一部で「地味」と言われた理由と、その真相とは?
とはいえ・・・
作品全体の声優陣に対して・・・
「地味だった」
という感想が出たのも事実です。
これは決して声優の演技が悪かったという意味ではなく、
“芸能人ゲスト声優”のいない年だったことによる
比較的な印象によるものです。
たとえば、前年の・・・
『銀翼の奇術師』(2004年)には女優・黒木瞳さんが出演し、
公開前からテレビや雑誌で大きく取り上げられていましたし、
翌年の『探偵たちの鎮魂歌』(2006年)ではDAIGOさんが
ゲスト出演しており、バラエティや音楽番組などを通じて
作品の宣伝も行われていました。
それに比べて『水平線上の陰謀』は・・・
宣伝面での派手さや“話題性”が、
やや控えめだったことから、
「印象に残りづらかった=地味だった」
と、解釈された可能性が高いです。
また、物語の雰囲気自体もミステリー要素が強く、
豪華客船という閉鎖空間でじわじわ進む展開なので、
アクションや爆破シーンが多い他の年の作品に比べて
“落ち着いた印象”を受ける構成でもあります。
ただし、これは裏を返せば・・・
「物語やキャラクターのリアリティに集中できる作風」
とも言えますし、それを引き立てたのが・・・
山寺宏一さんと榊原良子さんの“本物の演技”だった
ともいえるでしょう。
つまり、「派手さ」はないけれど、
声優ファンやストーリー重視派からの評価は高く、
「地味=悪い」では決してないということです。
むしろ今あらためて見返すと、
その演技の質の高さがより際立つ作品だと
感じる方も多いかもしれません。
他のコナン映画と比べて『水平線上の陰謀』のキャストは地味?その年の特徴とは?!
『名探偵コナン 水平線上の陰謀』は、
シリーズ9作目として2005年に公開されました。
この年の特徴としてよく言われるのが、
「キャストがちょっと地味だった」
という印象です。
特に、前年・翌年の作品と比較したときに
その傾向が目立ちます。
ただし「地味」というのは・・・
必ずしもネガティブな意味ではなく、
あくまで話題性の面で控えめだった
という程度の印象です。
実際には、ベテラン声優を中心にした
演技力重視のキャスティングがなされており、
作品の質という点では非常に高い評価を得ています。
では具体的に・・・
前後の年と比べて何が違ったのか?
どんな意図があったのか?
詳しく見ていきましょう。
2004年『銀翼の奇術師』では黒木瞳が出演―豪華さの比較
2004年の第8作『銀翼の奇術師(マジシャン)』には、
当時人気絶頂だった・・・
女優・黒木瞳さんがゲスト声優として登場しました。
彼女が演じたのは大女優・牧樹里というキャラクターで、
声にも気品と存在感があり、
テレビでも大々的に宣伝されていたため、
「芸能人が出てるコナン映画」
として話題になりました。
このように・・・
前後の作品では明確に
“芸能人キャスティング”がなされていたのに対して、
『水平線上の陰謀』では、
あえてその路線を取っていないため、
当時の宣伝力や露出という意味では、
”ややインパクトに欠けた”
という声があるのも事実です。
たとえば、黒木瞳さんの出演が
発表された際にはワイドショーや
スポーツ紙でも取り上げられましたが、
『水平線上の陰謀』の公開時は・・・
そういった報道が少なく、
「誰が出てるの?」と疑問に思った人も
多かったのではないでしょうか。
なぜ2005年作は“声優メイン起用”だったのか?制作陣の狙いを探る
では、なぜ『水平線上の陰謀』だけが・・・
“芸能人ナシ”でプロ声優のみのキャスティングだったのか?
これにはいくつかの理由が考えられます。
まずひとつには・・・
作品のテーマとトーンが非常に
シリアスだったという背景があります。
本作は「豪華客船での殺人事件」と
「過去の海難事故に絡む復讐劇」が絡む、
どちらかというと重厚でリアリスティックな展開の物語。
ギャグ要素や派手な演出が少ない分、
演技力に信頼のある声優陣で
しっかり支えたかったという意図が
あった可能性は高いです。
また、脚本を担当した柏原寛司さんや、
監督の山本泰一郎さんの作品傾向を見ると、
「人間ドラマを深く描くスタイル」が多いのも特徴です。
派手な“顔出し芸能人”を話題づくりの
ために入れるのではなく、役に合った声を持つ
人材を重視するという方針だったと推測されます。
さらに当時の公開時期・・・
2005年の春頃は、ちょうどアニメ業界でも、
「声優と俳優の演技の違い」について
議論が高まっていた時期でもありました。
そのため・・・
あえてコナン映画という人気コンテンツで、
“演技力本位の作品づくり”を打ち出すことで、
業界内の信頼をより強固にする
狙いもあったのかもしれません。
そして何よりも・・・
山寺宏一さんや榊原良子さんといった、
声優界の重鎮クラスを揃えられる
キャスティング力が当時の制作陣にあった、
ということも見逃せないポイントです。
知名度の高い芸能人を呼ばなくても、
作品として十分に魅せられる!
その自信がうかがえる1作だと言えます。
『水平線上の陰謀』のあらすじと見どころをネタバレなしで解説!
『名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)』は、
2005年に公開された劇場版コナンシリーズの第9作目です。
本作は、いつもの街中や観光地ではなく、
海の上を航行する豪華客船を舞台にした
クローズド・サークル型の本格ミステリーです。
殺人事件が起き、容疑者たちが閉ざされた空間で
過ごすという設定は、古典的な推理小説ファンにも
刺さる構成で、シリーズの中でも・・・
“ミステリー色”がかなり濃い
一作品と言えます。
とはいえ、複雑すぎるわけではなく、
子どもや普段あまり推理ものを見ない方でも
展開が追いやすくなっており、ファミリー層にも
安心しておすすめできる内容になっています。
豪華客船“アフロディーテ号”で起きる殺人事件――舞台設定とミステリー要素
物語の舞台となるのは、全長300メートル超、
20階建てにも見える巨大な豪華客船
「アフロディーテ号」
最新鋭の設備を備え、
まるで動くホテルのような造りの中には、
シアターやプール、カジノ、そして・・・
高級レストランまで揃っており、
非日常的な優雅な世界が広がっています。
そんな優雅な航海のさなか、
船内で起きる殺人事件をきっかけに、
コナンたちは捜査を開始します。
密室に近い環境、乗客全員が“逃げられない”状況
そして事件に関わる過去の因縁・・・
こうした要素が巧みに組み合わされていて、
まさに王道のサスペンスミステリーです。
また、コナン映画では・・・
おなじみの「毛利小五郎の推理ショー」や、
蘭と新一の恋愛要素も随所に含まれており、
謎解きだけでなく、キャラ同士の関係性にも
注目ポイントがあります。
舞台が完全に“海の上”という特殊な空間なため、
外部からの応援も届かず、時間と空間に制限がかかる中での
推理劇が展開されるのがこの作品の大きな見どころです。
加えて、ラストにはお決まりの
ド派手なアクションも控えており、
手に汗握る展開もちゃんと用意されています。
子どもと一緒に楽しめる?難しすぎない展開とキャラの動きに注目
『水平線上の陰謀』は、見た目は大人、
中身は子どもの名探偵コナンが主人公ということで、
基本的には、全年齢向けに作られています。
そのため、トリックや事件の構造が複雑すぎることはなく、
小学生くらいの子どもでも無理なく
ストーリーを追っていける難易度です。
特に、阿笠博士や少年探偵団の
メンバー(光彦・歩美・元太)も
一緒に船に乗っているという点が安心材料です。
彼らが登場することで、
物語にほどよいユーモアと子ども向けの
やり取りが差し込まれ、シリアス一辺倒にならずに
楽しめる構成になっています。
また、本作では蘭の空手が炸裂するシーンや、
コナンがスケボーや道具を駆使して活躍する場面も健在なので、
小さな子が・・・
「コナン、かっこいい!」
「蘭姉ちゃん強すぎ!」
と、ワクワクしながら観られるような
アクションとキャラ性重視の展開も
バランスよく取り入れられています。
親世代からすると・・・
登場人物たちの人間ドラマや
過去の因縁に考えさせられる場面もあり、
大人もちゃんと楽しめる構成に
なっている点が魅力です。
「家族で安心して観られるミステリー」
としてはかなり完成度が高く、
過去作の中でも・・・
「しっかり推理もしたい。」
「でも、子どもとも観たい!」
というニーズにぴったり合う1作だと思います。
山寺宏一・榊原良子の声優キャリアとは?過去の代表作まとめ
『水平線上の陰謀』に出演した
山寺宏一さんと榊原良子さんは、
いずれも声優界では長年にわたって
活躍してきた大ベテランです。
どちらもアニメファンなら・・・
”一度は聞いたことがある”
と言っても過言ではない存在で、
ただのキャスティングという枠を超えて、
作品の格を上げるような実力を持つお二人です。
コナン映画は年によっては・・・
芸能人起用で話題になることもありますが、
2005年のこの作品は・・・
あえて実力派声優を前面に出すことで、
物語の緊張感や人物描写に深みを
与えたと言えるでしょう。
ここでは、お二人の代表作を振り返りながら、
どれほど幅広く、またどれほど“信頼できる”
声優なのかをご紹介します。
「山寺宏一」=「七色の声の持ち主!」ディズニーからジブリまで幅広い活躍
山寺宏一さんは・・・
1980年代後半から声優として活動をスタートし、
以降40年以上にわたって第一線を
走り続けている超実力派です。
彼の代名詞ともいえるのが、
「七色の声を持つ男」という異名。
ハイテンションなギャグキャラから、
シリアスなイケメン役、さらには・・・
動物の鳴き声まで自在に演じ分けるその表現力は、
業界内でも突出しています。
特に知られているのは・・・
ディズニー映画『アラジン』でのジーニー役(日本語吹き替え)。
アドリブを交えたハイテンションな演技は、
ロビン・ウィリアムズの本家にも
引けを取らないと大評判で、
「山ちゃんのジーニーが好きすぎる。」
というファンも多数。
また、『美女と野獣』ではビースト、
『ライオン・キング』ではティモンなど、
ディズニー常連キャラを多数担当しています。
ジブリ作品でも、『紅の豚』のカーチス役や
『千と千尋の神隠し』では声の出演こそありませんが、
宣伝ナレーションなどで存在感を発揮。
テレビでは『新世紀エヴァンゲリオン』の加持リョウジ、
アニメ『アンパンマン』のめいけんチーズやカバオくんなど、
子ども番組から深夜アニメ、映画、ナレーションまで
本当に幅広く活躍しています。
また、洋画吹き替えでも・・・
エディ・マーフィーやジム・キャリーなど
個性派俳優の声を担当することが多く、
キャラクターの持つ空気感を見事に
“声で再現する”技術の高さが評価されています。
そんな山寺さんだからこそ、
『水平線上の陰謀』でも犯人役という
難しいポジションを的確に演じられたわけですね。
榊原良子の魅力は“威厳ある女性役”にあり!ガンダム・ナウシカでの実績も紹介
榊原良子さんもまた・・・
1980年代から活躍しているベテラン声優で、
特に「威厳のある女性キャラクター」や
「知性と強さを兼ね備えた人物」を演じさせたら
右に出る者はいないと言われています。
彼女の声は低く落ち着いたトーンで、
それだけで“何かある”と感じさせるような
説得力があるのが特徴です。
代表作として最も有名なのは・・・
『機動戦士Zガンダム』のハマーン・カーン役。
冷酷さとカリスマ性をあわせ持つ
指導者という難しい役どころを、
圧倒的な存在感で演じきり、今でも・・・
“歴代ガンダム女性キャラの中でも屈指の人気”
を誇ります。
続編『ガンダムZZ』や関連ゲーム作品でも同役を担当し、
まさに榊原さんを象徴するキャラクターになっています。
また、スタジオジブリの『風の谷のナウシカ』では、
トルメキアの女将軍クシャナを演じました。
この役でも・・・
“強く、美しく、そして内面に葛藤を抱える女性”
という難役を繊細に表現し、
多くの観客の印象に残っています。
そのほかにも・・・
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の茅葺総理や、
『ブラック・ジャック』シリーズなど、
多数の作品で“知的で品格のある女性役”を演じており、
そのジャンルではまさに第一人者です。
榊原さんの演技には・・・
決して大声を張り上げなくても、
“静かに圧をかける”ような魅力があり、
それが『水平線上の陰謀』のような
サスペンス作品にはぴったりマッチしているのです。
役柄に込めた感情が丁寧に伝わってくる演技で、
作品の“空気”を引き締めてくれる存在でした。
放送時の反応まとめ:金ロー・再放送で話題になった理由は?
『名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)』は、
劇場公開から年月を経てもなお、
多くのファンに愛され続けています。
特に再放送の際には・・・
SNS上でさまざまな反応が飛び交い、
再び注目を集めることがしばしばあります。
ここでは・・・
再放送時の視聴者の反応や話題と
なったポイントについてご紹介します。
2023年金曜ロードショー再放送時のSNSトレンドをチェック!
2023年、金曜ロードショーで・・・
『水平線上の陰謀』が再放送された際、
SNSでは多くのファンがリアルタイムで感想を共有し、
関連ワードがトレンド入りするなど、
大きな盛り上がりを見せました。
特に・・・
物語の舞台となる豪華客船「アフロディーテ号」の美しい描写や、
緊迫感あふれるストーリー展開に対する
称賛の声が多数寄せられました。
また、主題歌である・・・
ZARDの「夏を待つセイルのように」が流れるエンディングに、
懐かしさを感じる視聴者も多く、
「やっぱり、この曲は名曲!」
といったコメントが見受けられました。
さらに・・・
再放送のタイミングが新作映画の
公開時期と重なっていたこともあり、
「最新作も楽しみだけど、やっぱり過去作もいい!」
といった声も上がり、
シリーズ全体への関心の高さがうかがえました。
「誰がゲスト声優かと思ったらプロ声優だった」――意外性が話題に?
『水平線上の陰謀』では・・・
山寺宏一さんや榊原良子さんといった
実力派声優が重要な役どころを担当しています。
再放送時、視聴者の中には・・・
「このキャラクターの声、誰が担当しているんだろう?」
と気になり、調べてみるとプロの声優で
あることに驚く人も多かったようです。
特に、山寺宏一さんが演じた・・・
キャラクターの多彩な表現力や、
榊原良子さんの落ち着いた中にも
威厳を感じさせる演技に対し、
「まるで実写映画を観ているようなリアリティがある!」
といった感想が寄せられました。
近年のアニメ映画では、
話題性を重視して芸能人を
ゲスト声優として起用するケースも増えていますが、
本作のようにプロの声優陣が・・・
主要キャラクターを務めることで、
作品全体のクオリティが高まっていると
感じる視聴者も多かったようです。
このように、再放送を通じて改めてプロ声優の実力や、
作品の魅力を再認識する機会となり、
多くのファンがその意外性や
完成度の高さに感嘆の声を上げていました。
『水平線上の陰謀』に芸能人がいない理由と、他の年の“炎上”ゲスト声優事例比較
劇場版『名探偵コナン』シリーズでは、
2000年代以降、話題性を高めるために
芸能人をゲスト声優に起用するケースが増えてきました。
その流れの中で・・・
2005年公開の『水平線上の陰謀』だけが珍しく、
“芸能人ゲスト声優ゼロ”という異色の作品になっています。
なぜこの年だけ・・・
そういったキャスティングがされなかったのかというと、
やはり作品自体がシリアスで、
リアリティ重視の構成だったことが、
一番の理由だと考えられます。
プロ声優による安定した演技が
必要とされたからこそ、あえて・・・
話題性ではなく“実力”でキャストを
選んだのでしょう。
一方で、芸能人を起用した年には・・・
必ずといっていいほど議論が起きます。
中には、演技力不足から炎上に発展した事例もあり、
「話題づくりが先行しすぎているのでは?」
という声が出ることも少なくありません。
ゲスト声優の棒読み炎上、なぜ毎年話題になる?実際に炎上した年まとめ
コナン映画における・・・
“芸能人ゲスト声優炎上”が特に注目されたのは、
以下のようなケースです。
まず代表的なのは・・・
2011年公開『沈黙の15分』に出演した渡部篤郎さんのケース。
彼は元々俳優としての評価は高かったものの、
声優としての経験が少なかったため、
演技がやや淡々としすぎている、棒読みに聞こえる。
という批判が一部から起こりました。
実際、SNSでは・・・
「渡部さんの演技だけ浮いてた」と
いった意見が目立ち、一時炎上状態に。
また、2017年の『から紅の恋歌』では
宮川大輔さんと吉岡里帆さんがゲスト出演しましたが、
宮川さんに対しては・・・
「演技が軽く聞こえてしまう」
「バラエティ感が抜けない」
という感想もあり、賛否が分かれる結果に。
一方で吉岡里帆さんは比較的好評でしたが、
やはり「アニメとリアルの演技の違い」が問われた例といえます。
コナン映画は毎年春の目玉作品として・・・
多くの人に観られるため、ゲスト声優の演技に
対する評価も注目されやすく、
少しでも違和感があると
SNSで拡散されやすい時代になっています。
特に「棒読み」「感情がこもっていない」といった指摘は、
プロ声優が多数出演する作品において
非常に目立つため、起用には慎重さが求められるのです。
声優起用に対するファンの声は?“演技重視派”と“話題性重視派”の対立も紹介
このような炎上が続く中で・・・
視聴者やファンの中でも、
“声優に何を求めるか”という点で
意見が分かれる傾向が見られます。
大きく分けると・・・
「演技力重視派」と「話題性重視派」の
2タイプです。
演技重視派のファンは・・・
「多少知名度がなくてもいいから、役に合った人に演じてほしい。」
「プロ声優の演技が作品の世界観を壊さない!」
と考える傾向があります。
彼らにとって、『水平線上の陰謀』のように
ベテラン声優がしっかり支える作品は・・・
“理想形”に近いと言えるかもしれません。
一方で話題性重視派は・・・
「芸能人や俳優が出ると、非アニメファンも観てくれる」
「注目度が上がって作品自体の価値が高まる」
と、考えます。
実際、2022年の『ハロウィンの花嫁』では・・・
白石麻衣さんがゲスト出演し、
乃木坂46ファン層からの注目も集めました。
ただし、両者に共通しているのは・・・
「ちゃんと演技ができているなら、誰でもいい」
という意見です。
つまり、芸能人であろうと声優であろうと・・・
「そのキャラクターに命を吹き込めているかどうか?」
が最も重要だという認識は、
多くの視聴者が共有しているポイントなのです。
そう考えると・・・
『水平線上の陰謀』のように
“あえて芸能人を起用しなかった作品”
が、再評価されるのも自然な流れかもしれません。
特にアニメファンの間では・・・
「やっぱり声優さんの演技は安心して観られる!」
「物語に没入しやすい!」
といった肯定的な声が根強く存在しています。
まとめ
今回ご紹介した『水平線上の陰謀』は、
芸能人ゲスト声優が登場しない!
ちょっと珍しいコナン映画でした。
とはいえ・・・
- 山寺宏一さんや榊原良子さんといった実力派声優の熱演が光る
- 舞台は豪華客船で、本格ミステリーとアクションのバランスも◎
- SNSでは「誰がゲスト声優かと思ったらプロだった!」と意外性も話題に
- 他の年の“炎上ゲスト声優”との違いがより評価されている理由かも?
など、派手さよりも・・・
“演技で魅せる”作品として今も根強い人気があります。
改めて見返すと、そのクオリティの高さに
気づける一作かもしれません。
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